2013年12月2日月曜日

パンを選んでよかったと思った話

パンをばっちり美味しそうに、というか、美味しく焼き上げるために必要なものは、
「優しさ」
だってことを思い知った。
計量、仕込み、分割、丸め、成形、焼成、そして、お会計から袋詰めまで、
どこかに優しさが足りないと、わかりやすく結果が変わる。

常に優しさを持つこと。
そんなことが求められる仕事。
それは、パンだけでなく、あらゆる物事に対して重要な姿勢であるはず。
優しい人になろう。
パン職人として、人間として、一人前になるために。

それが自分にできているのかいないのか、否が応でもパンに目に見える形で示される。
だから、パンを選んでよかった。

2013年11月21日木曜日

スローフード

それは単に、注意をはらうか否かの問題である。素材の選択と、その結果としての味に気をつけ、素材やそれを作った人、調理をした人の思いを感じ、食べ方を意識し、食べているものが伝える感覚的メッセージに耳を傾け、食べ物を分かち合う人々の選択、もてなしに気を配る…そうした無限の注意を傾けることで、いかなる環境も同様の尊厳をもって対応することができる。
逆に、選ぶことなく、評価もせず、理解しようともしない。食べ物に対して、まったく注意をはらうことなく、考えもなく口に運ぶ。そのような、いわゆる"ケアレスフード"の対義語として、"スローフード"を唱える。」
スローフード運動が生まれたイタリアの、ある社会学者の言葉。

この言葉通りだとすると、スローフードを楽しむのは、かなり大変なことだ。
だって、これ、ものすごく頭を使う。
一枚の皿、一品の料理から、たくさんのことを感じ、読み取りながら、それらも丸ごと味わう。
同時に、一緒にいる人達は楽しめているか?この場における自分の適切な立ち振る舞いは?なんてことにも意識を行き届かせる。
大量で複雑な思考が求められる。
すごく難しそう。

でも、もしこれを自然にこなせたら、食事は何倍も楽しくなるんだろうなぁ、というのもわかるんだ。
それに、その食事に関わる多くの人を心地よくできるはず。

本質的にスローフードを楽しんでいる人は、こんな膨大な思考を少しも大変だなんて感じずに、ナチュラル
にこなしてしまうんだろう。
そんな人はきっと、人間として魅力的だ。

だったら、自分もそうなりたいじゃないか。そのためには、何気ない日常を雑に流さず、一つひとつ考えながら暮らそう。

2013年11月20日水曜日

はじめに

日々様々なことを感じたり考えたりしているけれど、それを整理する時間が取れていない。
日記も書けていない。
これはもったいないことだと思う。

ブログという形なら、なんとか続けられるんじゃないかと思うから、できるだけここに書き留めるようにしよう。