2014年6月30日月曜日

便利はきちんと使いこなせないと暴走する。

鍬をふってもふっても畝づくりが終わらない。
腰も痛い。でもやらねば…。

そんなところに、
近所の藍染職人の青木さんがひと言。

「うちの耕運機使う?」

その時まで僕は、耕運機は耕すだけの道具だと思っていた。
後ろにアタッチメントを付ければ、畝までつくれてしまうとは…。

早速今日、青木さんが耕運機を使わせてくれた。


その結果、
見事にウネッた…。(畝だけに)

耕運機、ものすごく速いし楽なんだけど、
きちんと使いこなせないと、こういうことになるんだな~。
便利なものは、使い方と使う人がしっかりしていないとダメだ、という教訓。

徐々に畑にいろんな生物が集まり始めた。
鳥も虫も、今はただ純粋にかわいい。
作物を植え付けたら、悪さしないでおくれよ。

【6月30日(月)】
曇りときどき雨/25℃・19℃
天気がころころ変わる。晴れたと思えば降る。しかし今年の梅雨は降るなぁ~。

2014年6月29日日曜日

Planned Happenstance

Tumblrに、頭に置いておきたい情報が流れてきた。

以下引用。

―1999年にスタンフォード大学のクランボルツ教授らは、キャリア形成に関する斬新な研究を発表しました。
数百人に及ぶ成功したビジネスパーソンのキャリアを分析したところ、
そのうちの8割は、「いまある自分のキャリアは予期せぬ偶然に因るものだ」と答えたというのです。
そのデータをきっかけとして構成されたのが、「プランド・ハップンスタンス(planned happenstance)理論」です。
 「計画された偶然」「意図された偶然」などと訳されます。

 プランド・ハップンスタンス理論は以下の3つの骨子から構成されます。
【1】個人のキャリアは、予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される。
【2】その偶然の出来事を、当人の主体性や努力によって最大限に活用し、キャリアを歩む力に発展させることができる。
【3】偶然の出来事をただ待つのではなく、それを意図的に生み出すように積極的に行動したり、自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませることで、自らのキャリアを創造する機会を増やすことができる。

仮にA君という人がいたと仮定しましょう。
A君は経理の仕事をしています。そこに【1】の偶然が起きました。ネット書店に経理の専門書を注文したのに、間違ってセールスのノウハウ本が配達されたのです。
ここで【2】が出来る人とそうでない人の違いが生じます。【2】が出来ない人はネット書店にクレームを言い、本来注文した経理の書籍に取り替えてもらってそれで終わりです。一方、【2】が出来る人は違います。この偶然には意味があるととらえ、セールス本を熟読したり、さらにはその著者にメールを打って「経理出身でもセールスは出来ますか?」と質問したりもするのです。 
このようなキャリアを発展させるきっかけになる偶然は、全員に同じ確率で起きるのではありません。それを語っているのが上記の箇条書きの【3】です。そもそも経理職について自発的に勉強する意欲がなければ、A君がネット書店を利用すること自体がなかったかもしれない。また、意味のある偶然が起きたことに気付く感受性は、人によって大きく異なるのです。

こうした偶然の出来事を活かすためには、以下の5つが重要になります。  
1)好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索し、興味を持ってやってみる。
2)持続性(Persistence):失敗に屈せず、努力し続ける。
3)柔軟性(Flexibility):こだわりを捨て、信念・概念・態度・行動を変える。
4)楽観性(Optimism):新しい機会は必ず実現する、可能になると捉える。
5)冒険心(Risk-taking):結果が見えなくても、リスクを取って行動を起こす。


引用終わり。
自分に置き換えて考えてみる。
小麦アレルギーになってしまったのは、大きな意味のある出来事である。
このチャンスを活かすために、今どうすべきか。
そういう考え方は、以前からするようにしてはいたけれど、
こう理論として示されると、よりわかりやすく考えられる気がする。

苗床では、インゲン ボルロットが元気いっぱい。
収穫できたらリボリータを作るんだ~。

【6月29日(日)】
雨ときどき晴れ/29℃・20℃
晴れ間が何度か射してくれたので、それなりに作業は進められた。

2014年6月28日土曜日

ひよこ豆、キヌア、発芽実験。


今のところ撒く種の品種は、自分が食べたいと思うかどうかが、
選択の大きな基準になっている。

ひよこ豆は、あのホクホク感がすんごい好き。
キヌアは、世間的にも自分的にも注目度急上昇中。

だから、ぜひこの2つは育てたかったのだけど、
もともと珍しい上に、時期も悪くて(2つとも出回るのは春)、いかんせん種が手に入らない。

そこで、トライアル的に、
食用で売られているやつを撒いちゃってみることにした。
どっちも要は種食ってるわけだもんね。

さて、果たして芽は出るか…
あまり期待せずに見守ってみる!


それと、せっかく毎日更新するなら、
今日から、天気と気温を記録していくことにしよう。
あとで役に立つかもしれないし!

【6月28日(土)】
雨/22℃・18℃
ず~~っと雨でジメジメの一日。

2014年6月27日金曜日

本日も続々と発芽中。

ズッキーニ ロンド デ ニース。

コリアンダー。

アーティチョーク。

芽キャベツ グローニンゲン。

続々と発芽。
どれもこれも、双葉が本当~にかわいい。
人間や動物の赤ちゃんは、他者から「かわいい!」「守ってあげたい!」と思われるように
丸っこくてずんぐりした見た目をしているらしい。(「ベビースキーマ」っていうんだって。)
双葉も、そんな感じ。もうなんなの。超ベビースキーマ。

本葉が出てきたら、それぞれの表情がもっと豊かになるはず。
それは動物で言ったら、思春期ってところなのかな。
それもまた、楽しみなのである。

2014年6月26日木曜日

ケイ酸カルシウム、施肥。


畝が出来てきたので、畑の土づくりに取り掛かる。
今日はケイカル(ケイ酸カルシウム)を撒いた。

土は、雨が降ったり、施した肥料、堆肥が残留することで、酸性に傾く。
PH値をきちんと調べたわけではないけれど、
雨の多い日本で、最近まで慣行農法で麦が作られていた僕の畑は、
きっと例に漏れず酸性度が高いはず。

そこで、ケイカルを撒くことでアルカリ分を補い、
土の酸度を中和することが狙い。
さらに、ケイ 酸に含まれるケイ素は、植物の茎や根を丈夫にする効果もあるとか。
一石二鳥!

「ケイカル」というと、なんだか怪しいケミカル感があるけれど、


怪しいもんじゃありません。
ちゃんと有機農業に適応した資材。

施肥完了。
苗を植える頃には、馴染んで良い土になってくれているはず。
だんだん植える時が近づいてきた。ドキドキだな~。

2014年6月25日水曜日

いのちの勉強。

今日、うちの犬、松五郎が死んでしまった。
最近ずっと調子が悪そうだった。
散歩も行きたがらないし、行ってもすぐに立ち止まる。
そんなことが続いていた中、昨日の朝、久しぶりに元気にいつもの散歩コースを歩き切ることができた。
少し元気になってきたかな、と安心した矢先の今朝、庭で、痙攣して倒れた。

すぐに動物病院に連れて行った。

車の後部座席に乗せて出発すると、車が走る中、ふらふらしながら立ち上がって前に身を乗り出し、
僕と肩を並べて、顔を見合わせて嬉しそうな表情を見せた。一緒に景色を眺めながら、束の間の楽しいドライブだった。

動物病院での検査の結果、フィラリアに感染していることがわかった。
身体が弱っているから、他にもいろんな症状を併発していた。

フィラリアは、飼い主がしっかりと予防してあげれば、確実に防ぐことができる感染症。
つまり、松五郎を苦しませてしまっているのは、僕と、家族だ。

生き物を飼うということは、そのいのちに対して、責任を持つということ。
そのことを、ちゃんと意識できなければ、飼う資格なんてないんだ。

自責と後悔でいっぱいになった。


家に帰ると、治療の効果も空しく松五郎はみるみるうちに元気がなくなり、
そのまま息を引き取った。

今思えば、
昨日元気に散歩できたのは、
「これが最後」と思ったからだったのかもしれない。

動物病院への車の中のあの振る舞いは、
一緒に出掛ける最後の機会を、楽しいものにしてくれようとしたのかもしれない。

身体は辛いはずなのに、僕たち家族に、最後まで必死になって、いい思い出を残してくれた。
すごく、かっこいいやつだと思う。松五郎には、本当に感謝でいっぱいだ。
いのちについて、死について、身をもって教えてくれた。
ありがとう。 ありがとう。

2014年6月24日火曜日

バターナッツ、発芽。

 いろんな種を撒いているけれど、一番自分で食べるのが楽しみなのが、バターナッツ。
今朝、1つめの芽が顔を出した。

「ねっとりとした食感。豊かな甘みでスープやお菓子にすると、濃厚な味が楽しめます。」
―種を購入したサイトに載っていた、バターナッツの説明。

いやぁ~、楽しみだぁ~。
ポタージュに、プリン、羊羹もいい。最高。濃厚かぼちゃ万歳。


今日もせっせと畝づくり。
やっと4本出来上がった。
雨がちょくちょく降るせいで、土が湿って重い。
思っていた以上に重労働だ。

他には、虫よけ効果を期待して、畔にアップルミントをたっぷり移植した。
どの程度効果を発揮してくれるかわからないけれど、アップルミントは相当タフだ。苗を植えるころにはいい感じに増えて、多少は雑草予防にもなってくれるはず。


作業をしていると、近所のおばあちゃんが様子を見に来た。
家に呼ばれて、自慢の漬物と、お茶をご馳走になった。

小さい頃からお世話になっている近所の方々。
今もお世話になりっぱなし。

おこがましいけれど、今自分がここにいて、いろんなことに挑戦する姿を見せることで、
近所の方々の日々にささやかな楽しみとか、潤いを届けられたらいいな。

2014年6月23日月曜日

赤皮栗かぼちゃ、発芽。


朝起きてすぐに苗床を見るのが、最近の一番の楽しみ。
今朝は、赤皮栗かぼちゃが一斉に芽を出した!
10粒以上の種を、1粒ずつ別々のポットに撒いたのに、全部同じタイミングで発芽。何だか不思議で神秘的だ。

真ん中の芽、種の薄皮が付いている。生まれたての証拠。かわいい~。


庭のグミの実。作業の合間につまむ。甘酸っぱくて旨い!

今日は山に土を取りに行き、ひたすらザルで振るっては種を撒いていく。
ズッキーニ、芽キャベツ、白インゲン、ロマネスコ、など。
畝は、なんとか1本出来上がった。機械の何倍の時間がかかってるんだろうか。早くも腰がやられそうだ。



雨が降り出した夕方には、茂りすぎたペパーミントを収穫。


ミントシロップを作って、ミントソーダ。
激しい夕立を眺めながら。
ペパーミントには虫よけの効果がある。これ飲んだら虫に刺されなくなったらいいのになぁ。

▼材料
・ペパーミント…50g
・てんさい糖…250g
・水…500cc
・レモン汁…少々

(1) お湯を沸かし、沸騰したら火を止め、ペパーミントを入れ、蓋をして10分間蒸らす。
(2) ペパーミントを取り除き、再び火にかけ、てんさい糖を加え混ぜながら溶かす。レモン汁を加える。

2014年6月22日日曜日

非電化工房見学会

アレルギー克服と、自給自足的生活についてのヒントを求めて、非電化工房の見学会に参加した。

ストローベイルハウス(藁ブロック)の非電化カフェと、アースバッグハウス(土嚢)の山羊小屋。
どちらも藤村先生の弟子達の手づくり。山羊小屋は2日で作ったとか。

鶏小屋。鶏が過ごしやすいよう二層構造に。見た目も面白い。

非電化ドライフード製造機。ドライトマトも1日で作れてしまうとか。ぜひ真似したいアイディア。

非電化冷蔵庫。星空の夜が3日に1回あれば、放射冷却によって夏でも庫内は常に5〜10℃に保たれる。

アトリエは広々としていて設備も充実。試作品がたくさん並んでいた。


工房の見学が終わると、藤村先生の講話。
藤村先生は、無駄を削いで研ぎ澄まされた優しい言葉で、淀みなく話す。
とてつもなく頭の良い人だと、話しぶりだけでわかる。

自給自足の生活は、自己満足だけでなく、他人がマネしたくなるような素敵なものであるべき」という考えに、とても共感した。

アレルギーについても、免疫学を勉強されていて、とても詳しい。
今回は時間が足らな過ぎた。まずは藤村先生のアレルギーの本を読もう。重要なヒントがある気がするから。

2014年6月15日日曜日

焼き終わり

昨日で、修業先のパン屋でパンを焼くのは終わり。
本当は、3年はやりたかった。
結局は、1年もできなかった。
アレルギーは、医者は「治らない」と言う。そんなの認めてたまるか。
将来、パンをメインに食っていくか、そこは柔軟なスタイルを作っていければと思う。とにかく、絶対にまたパンを焼く。
この1年弱、パンの技術はもちろんだけど、それ以上に、人生について本当に多くのことを学び、感じ、考えさせていただいた。
仕事で恩返しできないことが悔しい。その分、生涯をかけて、少しずつ返し続けていきたい。
本当に、本当に、ありがとうございました。