2019年2月27日水曜日

ヤオハン×一本杉農園=ヤオパン

鹿沼市を中心にチェーン展開しているスーパーマーケット「ヤオハン」と、
一本杉農園とで、ヤオハンの新しいベーカリー部門「YAOPAN」をつくることになりました。
現在建設中のヤオハンの新店舗、鹿沼市東町店の中に「YAOPAN」は入ります。
最近よく誤解されて噂が回っているのですが、
「YAOPAN」の経営をするのはヤオハン様であり、
一本杉は監修をする立場です。
僕がテナント出店をするわけではありませんのでお間違えの無いようお願いいたします。

「YAOPAN」をつくる目的は、
・ヤオハンがあるから、 鹿沼に住みたい、帰りたい。 そう思ってもらえる店づくりの一助になりたい。
・地元産の素材できちんと焼いたパンが当たり前に買えるまちにしたい。
大きくはこの2つです。
特に2つ目の方は、今の一本杉でも目指してやっていることではありますが、
いかんせん僕が小麦アレルギーなもんで週3日くらいしかパンが焼けず、
しかもこんな奥まった場所に店がありますから、
一本杉があるから「地元産の素材できちんと焼いたパンが当たり前に買えるまち」になるかと言えば、それはNOにだいぶ寄ることになるでしょう。
この「当たり前に買える」ということが大事だと思うんです。
以前「ZOMArket」というファーマーズマーケットを企画していて感じたのは、
"イベントで無農薬の野菜が買えるようになっても暮らしはそう変わらない"
ということでした。
暮らしを豊かにすることを目的に始めたマーケットでしたが、
月1回のイベントはやっぱり特別なものであって、日常ではないから、
暮らしに与える影響はそこまで大きくならない。
イベントよりも、普段の買い物で、日常の延長ではなく日常のど真ん中で、
"選択肢を増やす"ということが大事なのだろうと思い至りました。
ここも重要。
ヤオハンでは「大量生産の大手製パン会社のパン」と、「手づくりのYAOPANのパン」どちらも買えるんです。
色んな立場、置かれた状況、様々な角度から見れば、どちらにもそれぞれ良いところと悪いところがあります。
それを"選べる"ということがとっても大事。
考えた結果、前者を選ぶ人がいても僕は全然良いと思います。
その考えて"選ぶ"行為が、価値観を豊かにし、ひいては暮らしを豊かにしてくれると思うんです。
僕らのやるべきことは、お客さまが選ぶために考える時、考えるための材料になる情報を正しくお伝えすること、
選んでくれた方をがっかりさせないよう、誠実にパンと向き合うこと、
それらを「YAOPAN」スタッフの方々としっかりと共有すること。
「YAOPAN」と一本杉がお互いに良い影響を与え合って、いずれは良いライバルとして地域の食を盛り上げていけたらいいなぁと思います。

 「YAOPAN」2019年3月16日グランドオープンです。

最後にくれぐれも、お客様各位、
場所的に一本杉よりYAOPANの方が明らかに行きやすい方が鹿沼市民の7割を超えるような気がしますが、
どうかたまには一本杉にも来てください…忘れないで…笑

2019年2月12日火曜日

関東自給圏シンポジウム


中野サンプラザにて開催された、「関東自給圏シンポジウム」に登壇者としてお招きいただき、一本杉農園の仕事と学校給食地産地消化の取り組みについてお話ししてきました。
他の登壇者の方のお話や会話の中で、
取り組みは一時的、個人的なものではなく、持続的なものに育てるべきである、という考えにハッとさせられました。
やりたい事、やるべき事、その組み合わせで経済を回しながら自走できる仕組みを作ることが大切。
自分にしか出来ない仕事をやることと、自分がいなくなっても出来る仕組みをつくること。矛盾するようなこの二つの要素をいかにして形にするか。
そして、それを通して信頼の証としてのお金を稼ぐことが社会貢献になる。
まだ消化しきれていませんがこんなことを思いました。
関係者の皆さま、学びをいただきありがとうございました。

2019年2月1日金曜日

湯気

現在準備中の焼き芋とおでんの店、
店名は
「湯気(ゆげ)」
に決まりました。

向こうで湯気が立ち上っているのが見えたら、
思わず近寄りたくなるでしょ?そういうことです。
あとこのブログを読んでくださっているマニアなアナタのためにマニアな情報としてひとネタ。
僕が中学生の頃に発売された曲で、
ダウンタウンのまっちゃん作詞、槇原敬之作曲で、唄うのは浜ちゃんの
「チキンライス」

って曲があったのですが、
その歌詞が好きで、
中でも
「酸っぱい湯気が立ち込める向こう 見えた笑顔が今も忘れられない」
というフレーズが特に印象に残っていたんです。
子どもの頃に湯気越しに見た家族の笑顔とか、思い出したら泣けますよね。
湯気が包むことで景色はぼやけ、ぼやけたことで思い出はより鮮明に美しく残る。
そんな素敵な湯気が立ち上る店になってくれたらいいなぁと思っています。



まだまだ改装は続きます。