2020年1月7日火曜日

解像度の話

当事者になると感じられる物事が増える。
練度が上がれば上がるほど、感じとれることはどんどん増える。
その事をパンや農業を通じて実感している。

腕のいいパン職人ほど、
生地を触った時に得られる情報量は多い。
触っただけでその生地の焼き上がりをイメージ出来るようになる。(僕が出来るって話ではないですよ)
農業も同様に、
土を見て、葉を見て、
そこから得られる情報量は、熟練の農家ほど多い。

その時、パン職人や農家が感じ取っている情報は、
当事者になる前には得られるとも思っていなかったことまで含まれている。
生地に含まれる水分の量とか、
植物に不足している微量ミネラルの種類とか、
当事者になる前にはそんな違いがあることを想像すらしていないようなことも。

当事者になって、感じることが増えるということは、
その分野を見る解像度が上がると言い換えられるだろう。

アナログテレビからハイビジョン、4kへと、
解像度が上がっていく様のように、
ぼんやり見るより、鮮明に見ることができるほうが、
物事が持つ楽しさや美しさはより豊かに感じられるようになる。

だから興味があることや、
こういうYouTubeとかテレビ番組とか、
つい見ちゃうんだよね〜ってものがあれば、
思い切って当事者になってみると、
その分野がよりはっきりと見えるようになり、
楽しみどころが増えるはず。

構造をより深く理解できたり、
言語化できることが増えたりするのがいいんだろうな。


このところそんなことを考えていたので、
年末、芽吹音農園の潤樹から
「農業漫才コンビやりませんか?」
と誘ってもらった時、
二つ返事でやろう!と答えた。
漫才自分でやるようにしたら、
元々好きなお笑いがより面白く見られるようになりそうだから。

というわけで、今ネタつくってます。