今年最後のZOMArketが終わった。
最後は晴天に恵まれ、マーケット日和のいい一日になった。
今までの形のZOMArketは、今回で終わりにしようと思う。
物事を考える時、
目的から手段を逆算して建設的に考えて結論を出す時と、
直感の中に結論が先にあり、それを信じてその理由を考える時がある。
今回の決断は後者だ。
このまま続けるより別の良い形がありそうだ、
と直感的に思った。
その理由を考える。
まずそもそもマーケットの目的は何だったか。
「より豊かな日常を、みんなで育むマーケット」
であり、
ここでいう豊かさとは、
当たり前のことを大切にできることであったり、何気ない物事の中にある幸せに気づけることであったり、
今ある日常を改めて見つめなおし、考えが及んでいなかったことや、気持ちが行き届いていなかった部分を洗い出して少しずつ改善していくこと。
暮らしときちんと向き合い、ちゃんと味わう。そのキッカケづくり。
具体的には、
顔の見えるつくり手のつくったものを食べる、使う、触れる。
感性が刺激されるものを見る、聴く、食べる、体験する。
それらを日常に散りばめることで、日常をより良くしていく。
そのための場としてのマーケットだった。
ZOMArketをはじめて丸2年。
マーケットを通じてたくさんの素晴らしい方々と出会い、
色んなキッカケやチャンスもいただけるようになった。
それこそがマーケットを開催してきたことの最大の収穫であり、
逆にそれらがあったからこそ、
そもそものマーケット開催の目的「=より豊かな日常を、みんなで育む」を果たすために取るべき手段は、「マーケット」でなくてもよくなった。
これが直感の根かな。
マーケットの開催は目的ではなく手段であり、
目指すべきゴールは「より豊かな日常を、みんなで育む」こと。
その為に、限りある自分の時間やエネルギーをいかにより効率的に使うか、いただいたご縁をどう活かすかを、改めてよく考えたくなった。
2年で明らかになった課題もある。
「無農薬の野菜への需要に対して、地域にそれを供給できる農家さんが少なすぎる」
ということ。同じく、
「無農薬の野菜への需要に対して、日常的にそれを購入できる場が少なすぎる」
ことも大きな課題。
うちのように半農でもいいから、
無農薬の野菜の生産、供給に携われる仲間づくりが必要だと感じる。
また、すでに動き始めている新たな取り組みもある。
「学校給食無農薬化計画」。
これは幼馴染や南摩地区の地域の方々と一緒に進行中。
単に給食だけを変えるというだけでなく、実践食育に力を入れる地域づくりを目指す。
上手くいけば来春から少しずつ動き出せる。今はまだまだ机上の空論だけど。
来年は、今までマーケットの運営に費やしてきた時間やエネルギーを、
より効率的に地域の為に活かせるよう、どう使うかを熟慮した上で行動する。
もちろん、主導は僕でなくてもいい。
何か皆さんの取り組みで僕に協力できることがあれば、ぜひお声掛けください。
2年間本当にありがとうございました!
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