楽しかった。飲み過ぎたなぁ。
最後、締めの挨拶を求められて、
自分の口から酔いに任せて不意に出た言葉に、自分がその意味を後から考えさせられる。
「どれだけ言葉を尽くそうとしても、どうしても浅くなるから、言葉はなるべく少なく、シンプルにしたい。」
この一年みんなと仕事ができて楽しかった。本当にありがとう。
この一言さえ言えればいい。
他にたくさん伝えたい気持ちはあるけど、他の言葉を重ねれば重ねるほど、気持ちが言葉に引っ張られる。
その場で言葉に表せることなんて、伝えたい感謝や思いの総量からしたら本当にちっぽけなのに、言葉にするとそれ以外の言葉にならなかったものが影に隠れる気がする。
伝えたい相手も、そしてそれを口にした自分も、言ったこと、言い残したことにとらわれる。言葉は便利だけど不便だ。
様々な人と交わって、
自分の思いをなるべくわかりやすく誤解のないように言葉にして伝えることが必要だと感じたこともあった。そして、いくら言葉を尽くしても伝わらない人には伝わらないし、伝わる人には、シンプルな言葉でより深く伝わる、と学んだ。
自分も、今までお世話になった方々から、言葉以外で伝えてもらっていたことが沢山あったんだと改めて思った。改めて当時を思い起こして、今更になって気付かせてもらうこともある。あぁ、あの時のあの言葉の奥には…って。
自分もそういう風に言葉を扱えるようになりたいな。言葉を尽くすより、シンプルにする方が難しそうだ。ただ口数を減らせばいいってわけじゃない。
相手に伝えようと練りに練り上げた思考を、吐き出さずに解体再構築して、削ぎ落として一言に込める。
賢明で無口な人の頭の中は、見た目には静かでも、実は物凄い速さと量の思考が廻ってるのかもしれない。
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