南摩地区学校給食地産地消化計画「なんま夢やさいプロジェクト」のメンバーと、
地産有機無農薬野菜と特別栽培米の給食を30年前から続ける先進地、
喜多方市熱塩加納町に視察に伺った。
今日は生産者さんと生徒との交流会の日で、
僕らもそこに混ぜていただき、全校生徒+生産者+教員+視察団で給食をいただく。
この日の献立の米と野菜は自給率100%。
食べる前には、生徒から献立に使われている野菜と、その生産者さんの名前の紹介。
これには生徒と一緒に着席している生産者さんも嬉しげ。
次に生産者代表の方からもご挨拶が。
「皆さんが当たり前だと思って食べているこの給食、実は当たり前じゃないんです」
言葉の奥にある愛の大きさ。
そして実食。
本当に驚くほど美味しかった。特に米。特別栽培米を胚芽米に精米して、自校炊飯だから炊きたてホカホカ。
野菜も、味が濃い。
同席していた喜多方市の栄養士さんが、給食を食べながら男子生徒に、
「この量でちゃんとお腹いっぱいになってる?」
と尋ねたら、
「胸いっぱいっす」
だって。うまいこと言うな。
また、お味噌汁がとても具だくさんだったので、調理師さんにそのことを話すと、
「生産者さんが予定よりたくさん野菜を持って来てくれたので、具がいっぱいになっちゃいました」と。
これは胸もお腹もいっぱいだろうなぁと、こっちが嬉しくなった。
食後には生徒から生産者さん達へ感謝状の贈呈。
腰の曲がったおばあちゃんが嬉しそうに感謝状を受け取る姿に、思わず泣きそうになってしまった。
調味料も本物を使用。
質も価格も高い調味料を贅沢に使うことができるのは、
野菜や米の価格を生産者が低く設定して納めてくれているからだという。
給食の時間の後には、
熱塩加納町の取り組みのご説明や、
栄養士さんと生産者さんへの質疑応答の時間も設けていただいた。
参考になるお話しが聞けて、ありがたい限りだ。
南摩地区と熱塩加納町ではそもそも持っている農に関する地域性が異なるので、
同じ形で仕組みをつくることはできないと思うけれど、
地域の子ども達への愛や、未来を思う気持ちを形にする熱意を、
大いに見習って計画を進めていきたい。
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