2017年10月30日月曜日
師を見るな。
「師を見るな、師が見ているものを見よ」
何かを深く考える時、
「あの人ならどうするだろう?」
と想像してみることがある。
その時の「あの人」として登場してくれる人は大体決まってる。
そして、
「あの人は今何を見ているか?」
本人に確かめさせてもらえる時間はとても貴重で、他には代えがたい学びの機会だ。
2017年9月5日火曜日
バランス。
直売所の営業日の夕方、突然小学生がやってきて、
「南摩の好きなところはどこですか?」
とインタビューを受けたことがあった。
たぶん授業の課題だったんだろう。
その問いに対して、その瞬間に、
「自然が豊か」とか、「人が優しい」とか、
そういうベタな答えしか頭に浮かばなくて、少し自分にがっかりした。
自分の中にもやもやとしていて、
しっかり方向性は掴めているのに言語化できていないことってたくさんあって、
「南摩のどこが好きなのか」
も、そのもやもやの一部だったことに、その小学生に気づかせてもらった。
そういうもやもやを言語化して自分の頭をすっきりさせるのも、
ブログを書く目的の一つだったりする。
だから考えたい。
「僕は南摩のどこが好きなのか」。
昔は南摩をただただ田舎だとしか考えていなかったけれど、
海外も含めていろんな場所を見て、「田舎」にはかなりの幅があることがわかった。
僕は暮らすなら田舎がいいと思ってる。
水や空気はキレイな方がいいし、自然の中で四季を感じながら開放的に過ごしたい。
しかし、不便さや窮屈さはあまり感じたくはない。
今思う南摩の良さは、
市街地までの距離、里山と平地の割合、人の量、生活必需品の手に入れやすさ、
これらが絶妙に僕の好みの塩梅になっているところ。
南摩は田舎と呼ぶに十分な景色がありながら、
鹿沼市街地までは車で20分、生活必需品は車なら10分以内に手に入る場所がある。
また、人里の周囲を低い里山が囲んでいて、山間地のような窮屈さは感じない。平地も広い。
人も家もあまり多くない。多くないけれど各業種の人材は揃っていて、何か困ったことがあれば誰かしらが解決してくれる。
こういうバランスの田舎は、意外となかなかない。
このバランスが僕は好きなんだと思う。
そうだな、バランスだな。
でもあの時小学生に、「バランスです。」って答えても、「はい?」って感じだっただろうなぁ。
2017年8月17日木曜日
蒔時はじまり。
念願のカフェ「蒔時(まきどき)」のはじまり。
思えば茜と出会ってすぐの頃、
お互いにパンとカフェの修業中で、
「将来はこんな店をつくって、こんなことをしたい」
と話し合った。
僕はパン屋をやろうと思っていて、茜はカフェを。
それぞれ店をやることは、その先にある目的のための手段として捉えていた。
僕の目的は、今となっては必ずしもパン屋じゃなくても出来そうだと思っていて、
実際に今はパンも畑もイベントも、いろんな取り組みを通じて達成を目指している。
対して茜の目的の達成のためには、やっぱり場所としてカフェがあるべきで、
彼女が力を最も発揮できるのも、輝けるのも、カフェなんだろうと思う。
だから僕もカフェをやりたかった。
ようやく、はじまりを迎えられた。
あの時話した目的を忘れずにいられれば、きっといい店になると思う。
店も、僕らも、どう育っていけるか楽しみだ!
2017年8月2日水曜日
2周年。
直売所をはじめて2周年を迎えた。
2年前、「一本杉農園」は僕個人を指すものだった。
それがやがて家族になり、2年経った今では、家族に加えて仲間も増えた。
自分だったものが自分ではなくなり、自分達になった。
うまく言えないけれど、不思議な感覚。
一本杉農園の核は今でも確かに僕だけど、活かすべきは僕ではなく、一本杉。
当たり前だけど、僕は今の、僕ではなくなった一本杉の方が好き。
「自分が大きくなろう」と思っていたのが、「この木を健やかに大きく育てよう」になったというか。
これからもっと深く根をはり、枝を伸ばして、気持ちのいい木陰がつくれるようになってくれたらいい。
日頃よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。この記事をご覧くださっている全ての皆さまに感謝申し上げます。
これからも一本杉農園をよろしくお願いいたします。
それと、2周年を迎えた日、
スタッフのみんながとても美味しいお昼ごはんを作ってくれて、
おめでとうラップも披露してくれて、記念のリースのプレゼントまで。
愛を感じました。本当にありがとう。
2017年8月1日火曜日
利己を極めた先にある利他。
読了。いい本だった。
全ての植物は、自らの種の繁栄のためにただひたすら利己的に生きている。
極めて利己的。
他者に対する優しさなどない。
しかし、世代を超えて徹底的に利己を極めたところに、利他が生まれる。
自らの種の繁栄のために、他者を利用する。そこにお互いにとっての利がある。
例えば、
植物は、花粉を食べてしまう虫を拒絶したり排除するのではなく、花粉の運搬役として利用し、
果実を食べてしまう巨大な敵であるはずの鳥や動物を、種の拡散に利用した。
植物にとって「共生」こそが、 世代を超えて導き出した最も合理的で効率的な生存繁栄戦略だったのだ。
それはたぶん、人にも通じる部分があって、
「自分のことばかり考えるな」「もっと他の人のことを考えろ」
と、よく言うけれど、
自分が良いように徹底的に考え抜いて、未来まで見据えて極めて利己的に振る舞うことが、
自己犠牲の感覚もなく、他者や環境に優しく生きることに繋がるのだろう。
その考えが極まらず、中途半端な利己的行動をとることは、必ずいつか自傷行為となる。
今はこの状態にあることが多い。
「自分のことばかり考えるな」「もっと他の人のことを考えろ」という言葉で、
利己思考を抑制するのではなく、徹底的に考え抜くことも大切だと感じた。
「共生」は、他に対して譲歩し、手を差し伸べる行為ではなく、
自らが生き残るための最善策だと、理解しておきたい。
2017年7月10日月曜日
足踏み式脱穀機。
麦の脱穀。
去年は道具がなかったから、壁に穂をバットスウィングのように打ち付けて脱穀した。
それがめーっっっちゃくちゃ大変だったので、
今年は足踏み式脱穀機を買った。
昔の道具はすごい。
人の動作はペダルを縦方向に踏み込むだけ。
すると爪付きのドラムが勢いよく回転する。
ペダルを踏む動作は、体重をかけられるし、重力も伴うので、簡単に強い力がかけられる。
踏み込んだ力は効率よく、目的(=脱穀)のために必要なエネルギー(=回転力)に変わる。
もし例えば、ドラムを回転させるために、ドラムについたハンドルを手回しするような仕組みだったら、脱穀はめっっっちゃくちゃ大変だろう。
小さな労力で大きなエネルギーをつくるにはどうするか、
そして、つくったエネルギーを目的の為にいかに効率よく変換するか。
よく考え抜かれている。
こういう仕組みを、暮らしや仕事にも取り入れられるといい。
2017年5月14日日曜日
蒔時
カフェの名前を決めた。
「蒔時(まきどき)」。
種を蒔く時。
僕にとって、農作業の中で最もワクワクする、想像力が広がる瞬間。
自分、野菜、雑草、虫、自然、いろんなものに思いを廻らせる。
蒔き終えて顔を上げると広がる、真っさらな土の景色も好きだ。気持ちがいい。
芽が出て来るのが楽しみで、何度も見に行ってしまうドキドキ感もたまんない。
このカフェにおいて、
何かを判断しなければならない場面では、
種を蒔く時の気持ちに立ち返って考える。
ワクワクするほうへ、思いが廻るほうへ、真っさらで気持ちがいいほうへ、ドキドキするほうへ。
そうやって大切に育てていこう。
「蒔時(まきどき)」。
種を蒔く時。
僕にとって、農作業の中で最もワクワクする、想像力が広がる瞬間。
自分、野菜、雑草、虫、自然、いろんなものに思いを廻らせる。
蒔き終えて顔を上げると広がる、真っさらな土の景色も好きだ。気持ちがいい。
芽が出て来るのが楽しみで、何度も見に行ってしまうドキドキ感もたまんない。
このカフェにおいて、
何かを判断しなければならない場面では、
種を蒔く時の気持ちに立ち返って考える。
ワクワクするほうへ、思いが廻るほうへ、真っさらで気持ちがいいほうへ、ドキドキするほうへ。
そうやって大切に育てていこう。
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