2014年7月31日木曜日

雑草から液肥を作る。

目指すところは無肥料だけど、
現実的に、土づくりができていないのだから、
いきなり無肥料はさすがに無茶だったことをようやく理解した(遅すぎ)。

そこで、何かいい肥料のレシピはないものかと探してみると、
有機農業系の雑誌に、
雑草を使って1週間で出来る液肥の記事を発見!

早速仕込んでみた。


(1)雑草を刈り取る。
(2)その雑草をハサミで細かく刻む。
(3)刻んだ雑草を砂糖(ミネラル分の多いものが望ましい)と和える。
(4)容器に入れて重石をし、1週間発酵させる。
(5)発酵液を漉して、ペットボトル等に移し、冷暗所に保存。
(6)使用時は水で500倍に薄めて、葉面に散布する。

漉して出た雑草の出がらしも、
草マルチや堆肥の材料として使えるため、
無駄ゼロ!
それに、雑草は畑の中や畔のものを使うため、
外から大量に有機資材を持ち込むというわけではない。
つまり、砂糖以外はほぼ畑の中で循環している状態。自然農に近い!

砂糖は黒砂糖を使ってみた。畔のアップルミントを入れたので、
この時点では甘く爽やかな良い香り。
うまく出来上がるかは、1週間後のお楽しみ!

【7月31日(木)】
晴れ/32℃・21℃
雑草を刻むのにハサミを夢中で使ったら、指のマメが2つつぶれた。 いて~。

2014年7月30日水曜日

ワークショップ補助員体験。

会社員時代から何かとお世話になりっぱなしのカンキチさんから、
ワークショップの補助員を依頼された。
そりゃぁ、カンキチさんの頼みとあっては断る理由はひとつもない。
喜んで現場に駆け付けた。

ワークショップの内容は、毛糸のコケ玉づくり。
対象は、小学生の親子。

予想以上に参加人数が多くて(なんと約90人!)、
カンキチさんの人気ぶりを改めて実感。さすがだな~。

補助員といっても、僕に出来ることは、ほぼ荷物運びくらいだった。
あとは、暇を持て余している小学生と鬼ごっこをするとか。
カンキチさんはほぼ一人で90人を相手に、ビシビシ仕切って、楽しませながら集中させ、
きっちり時間通りに全ての工程を進めた。
こういうの、場数ももちろんあると思うけれど、
自分に注目を集める技術とか、子どもをやる気にさせる言い回しとか、
かなり考えて練られているなぁと感じた。

プロの良い仕事を見せていただいた。
参考になります。ありがとうございました。

【7月30日(水)】
晴れ/32℃・21℃
じいちゃんの提案から、鉄管パイプがたくさん手に入った。これで育苗用の温室を作りたい。

2014年7月29日火曜日

ズッキーニの花が咲いた!

日照りが強い日が続いているので、
株元が乾燥してしまうのを防ぐためと、
畝の雑草が伸びすぎないようにするのを狙って、 
昨日の夕方、
土手で刈った草を一輪車でひたすら運び、
マルチ代わりに畝に敷いた。

すると今朝、
ズッキーニがかわいい花を咲かせていた!
先日勉強させていただいた農家さんから、
「お世話をしてあげると、植物がそれに応えるようにグンと成長することがある。」
と伺っていたけれど、
まさにそれだ~。
刈り草マルチを喜んでくれているのかな~。

刈り草を敷いたことで、
畝にいる生き物が明らかに増えた。
小さな虫やカエルがたくさんやって来ている。

畑を不耕起にするためには、
こういう刈り草や作物の残渣などを積み重ねていって、
"屍の層"を作ることがポイントらしい。
また草を刈ったら、運んできて畑に積もうと思う。

【7月29日(火)】
晴れ/32℃・21℃
農家さんにいただいたオーガニックの小麦で試しにパンを焼いてみたら、手が何ともなかった。触れた量が少なかったからかもしれないけれど、オーガニックは一つの活路だと思いたい。

2014年7月28日月曜日

土手の鳥の巣、その後。

土手の草刈りをした時に見つかった鳥の巣、
その後も観察していると、
茂みの中に隠れて卵を温めていたのは、カモだということがわかった。

周りの草はなくなってしまったけれど、
この暑さの中、懸命に卵を守り続ける姿が確認でき、ひと安心。

そんな中、

土手でこんなものを発見。
これはもしや…。カラスにやられた…?

だとしたら、せっかく隠れていた巣を、
草を刈ってむき出しにしてしまった福田家のせいだ…。

「なんとかしなければなるまい。」
父と一緒にバリケードの作成に取り掛かった。

竹を割り、ソテツの葉を摘み、
組み立てて刈り草をかけて…
完成。

逆にカモが戻ってこなくなってしまうんじゃないかと心配していたけれど、
その後も見守っていると、
無事戻って来てこの中で卵を温めている姿を確認。

また、卵の数も減っていなかったので、
土手に落ちていたのは、
近くの養鶏場からカラスが盗み出したものだったのだろう。

よかったよかった。

行列で歩くカモの親子、見られたらいいな。

【7月28日(月)】
晴れ/30℃・23℃
比較的涼しい一日。いとこが赤ちゃんを連れてやってきた。顔を見るたびに泣かれて凹む。


2014年7月27日日曜日

ホリスティックに考える。


栃木県茂木町の農家さんにて一日体験農業。
無農薬、無肥料で野菜や米、果樹や雑穀など、幅広い作物を夫婦二人で栽培し、さらにそれらを使った焼き菓子などの加工品までをも自分達で作り、販売している。
その畑は、作業する人が疲れにくく飽きにくく、楽しく働けるような工夫で溢れていた。
砂糖不使用の雑穀の焼き菓子は、素材の優しい甘みが感じられる滋味深い味だった。

また、ここのご夫婦は、農業だけでなく、
医食同源、身土不二、一物全体、マクロビオティック、発酵食、ホリスティック医療など、
"自立して生きる"知恵や考え方への造詣も深い。
食事はもちろん、お菓子もお茶も自分達で材料から作る。洗剤はほとんど使わない。身体の不調があれば自分達で原因を突き止め、薬草で治してしまう。
独自の哲学を感じるその暮らしのあり方は、現代社会のそこかしこにある不自然さを鋭い目で見据え、未来に向けてすべきことを深く考えた結果なのだろうと、お話を伺う中で思った。

以前読んだ坂口恭平の本に、こんなことが書いてあった。
「日本人は土地を"先祖代々受け継いだもの"とし、コンクリートで固めて守っている。一方、アメリカのインディアンは土地を"未来の子供たちからの預かりもの"だとしている。だからコンクリートなんて絶対ぶち込めないんだ。」
本当の意味で土地を守れるのは、日本人とインディアン、どっちだ。
俯瞰して少し考えれば、日本人のやり方が本末転倒なのは火を見るよりも明らかだ。

悪いことだと思っていなくても、
実は自分や他人、そして未来に対して大きな負荷をかけてしまっていることが、
今のいわゆる普通の暮らしの中にはたくさんある。
当たり前になっていることも、ホリスティックに考え直してみる必要がある。


【7月27日(日)】
晴れ/33℃・18℃
農作業後、筋肉反射を使った方法で身体の具合をチェックしていただいた。
どうやら僕の身体には、殺虫剤と、界面活性剤の成分と思われる化学物質が溜まっているらしい。
以前からなんとなく知ってはいたけれど、歯磨き粉や食器洗い用洗剤など、今、一般家庭で広く使われている洗剤類は、どれもけっこうやばいんだそうだ。
今日から出来ること。まずはシャンプーを変える。

2014年7月26日土曜日

茂みの中から見つけたもの。

今週の福田家の課題。

この土手の草刈り。
これが広いわ斜面が急だわ、しかも暑いわで、想像以上に重労働。
 

父と2人がかりで、2回に分けてようやく完了。

茂りに茂ったこの草を刈り終えると、その中から、

鳥の巣と卵を発見!
場所と大きさからして、たぶんカモかキジだと思われる。

茂みの中で外敵から隠れながら安全に子育てしたかったんだろうな~と、
目立つようにしてしまってかわいそうなことをしたなぁと、父と一緒に申し訳なくなった。

無事孵化して育ってほしい。
カラスとか、ヘビとか、頼むから来ないでくれ~。

【7月26日(土)】
晴れ/35℃・24℃
パプリカ定植。かぼちゃとズッキーニにもみ殻プチマルチ設置。

2014年7月25日金曜日

自然農法の畑にて。

自然農法について本やネットで勉強しても、なかなか実際にどうすればいいのかわからない。
そこで、自然農の畑を直接見て、実践者のお話を伺いたいと思い、
茨城県那珂市の自然農法の先進農家さんのもとにお邪魔し、一日作業を手伝わせてもらった。

とてもおおらかで素敵な方だった。
たくさんの試行錯誤の上で身に着けたであろう知識や技術を、
おしげもなく教えてくれた。

おかげで、自然農の利点や欠点、不耕起不除草の意味が、ぼんやりと掴めてきた。

ここの作物達は、雑草の中でたくましく育っていた。
雑草も、害虫も、あるべくしてある。
何かだけが必要で、何かは要らないなんてことは、自然の中ではあり得ない。

「自然農にしてから、作物がうまく育たなかったりしても、あまり落ち込んだりイライラしたりしなくなったな~。」
と、農家さんの言葉。
計算通りにいかないことも多い。でも、逆にそれが楽しいんだとか。

収穫を迎えた作物の中には、去年の種がこぼれて勝手に生えたものも。
「そういう作物のほうが強いし、俺は何となくそういうののほうが好きなんだよね。」
だって。自由な感じ。すごく共感。

自然農の畑に育つ作物達は、たくましくてワイルド。本当に、少し怖く感じるくらい。
時間とともに、人間に飼いならされた姿から、本来の野生の姿に近づいていく。
味も原種に近くなっていくことが多く、辛いものはより辛く、酸っぱいものはさらに酸っぱい。
人間が畑で育てているのだから、本当の野生そのものに返ることはないと思うけど、
そうやって自分の力で元気いっぱいに生きる作物達を見るのは、とにかくとても気持ちがいい。

自然農法は、自然の豊かさや怖さをよりダイレクトに感じながら、自然の流れに身を任せるようにして作物を育てる。
だからその実践者は、おのずとおおらかで、でも日々の些細な変化に気が付けるようになっていくんだろう。
作物にとっても、自分の成長のためにも、僕が選ぶべきは自然農法だ。

「またいつでもおいで。」
と言ってもらった。
種もたくさん分けてくれた。
とても良い先生を持つことができた。

【7月25日(金)】
晴れ/34℃・24℃
畑で食べさせてもらったルッコラは、ゴマのような芳ばしい香りも、爽やかな辛味も、とてもくっきりとしていた。「ルッコラとはこういうものだ!」と言われているようだった。

2014年7月24日木曜日

ニンジン播種。

ロデリカ、沖縄島にんじんの種を撒いた。
発芽には適度な湿り気が必要なので、
たっぷり水をまいた畝に撒き、藁でマルチ。

じいちゃんはビニールマルチを使ったらいいって言うけれど、
土をいじっていたら、昔使われていたマルチのビニールの欠片が出てきたりするのが気持ちよくないから、できれば使いたくない。
ゴミも出したくないし、有機物で代替できるならそれが一番だ。
もう藁のストックがなくなってしまったので、今後は除草剤の使われていない土手の雑草を使う予定。




夜はマンマリカ邸でみんなでご飯。
美味しく食べてくれる人がいると、料理を作るのがより楽しくなる。
ひとしきり食べて飲んで語った後は、
明日の18barの練習で、新曲をたくさん聞かせてもらった。
かっこよかったな~。

【7月24日(木)】
曇り時々雨/28℃・23℃
久しぶりにスパイスからカレーを作った。不安だったけど喜んでもらえてよかった~。あ、でも写真撮り忘れた。

2014年7月23日水曜日

「今に見てろ」と生意気にも思ったりしている。

最近、近所の人が畑に来てくれることが多くなった。
今日も、おばさんがお茶を差し入れてくれた。
話してみると、みんな楽しみと期待が3割、心配が7割といったところかな。

この生活になってから、人に会うたびにいろんな形で心配ばかりされる。
でも、「やっぱり無理なのかも」とか、「まだ早かったかな」とか、
もう思わなくなった。
「今に見てろよ」
と思うことが多くなった。

もちろん不安は大きいし、この先どうなるのか怖く感じることもある。
でももう、農業で自分の力で食っていくって、自分で決めたんだから。
心配されるのはありがたいことだ。
だから、「心配して損した」って、笑って言わせるような人になりたい。
コツコツ努力。日々勉強。

【7月23日(水)】
晴れ/33℃・22℃
マメトラをはじめて運転した。 だんだん機械に慣れてきた。

2014年7月22日火曜日

山奥ですてきな夜会。









粟野の山奥。マンカリカ邸にてポットラックパーティ。
音楽と虫の声。炎と火。夜の山風と踊る旗。
美味しいものも集まって、子どもも大人も夜中まで。

【7月22日(火)】
晴れ/32℃・21℃
梅雨が明けた。煮えるような暑さの日々が続く。熱中症に注意!

2014年7月21日月曜日

野生のトマトが生えてきた。


草むしりをしていたら、ひときわ大きい草が出てきた。

よく見たら、
これ、たぶんトマトだ…!

種を撒いた覚えはないので、
たぶん鳥の糞とかから発芽したのだと思う。

しかし、なんとたくましい姿。
他の雑草と比べて群を抜いて大きい。

この場所はこいつに譲って、ほったらかしておいてみよう。
収穫できたら面白い。
勘違いでトマトじゃなくて雑草だったら嫌だな。


【7月21日(月)】
晴れ/28℃・20℃
草刈機の扱い方を父から指導された。確かに刈った跡が僕より父の方が断然きれいだ。草刈ひとつでも奥が深い。

2014年7月20日日曜日

米粉でスコーンを焼いてみた。

サンフランシスコにあるTartine Bakeryのスコーンのレシピが、
Tumblrに流れてきた。

水分はヨーグルトのみで、ベーキングパウダーとベーキングソーダを併用する。
見ていたら作ってみたくなったので、
レシピの小麦粉を米粉に置き換えて焼いてみた。

米粉でも、ちゃんとスコーンっぽくなるもんだ。
味も、アリなんじゃないかと思った。

今度は具を入れて作ってみよう。


【7月20日(日)】
晴れのち雨/29℃・20℃
バイオダイナミック的には今日は「実の日」。バターナッツかぼちゃと小豆を定植。

2014年7月19日土曜日

帰宅したら畑にキノコ。

WWOOFに行っている間、ほったらかしになってしまっていた自分の畑。
久しぶりに見に行くと、案の定、雑草がボーボーになっていた。

ひたすら草むしりをしていると、
いたるところでこんなキノコを発見。

「え、なにこれ、やばいの?」
とワケもわからず焦る。

キノコが発生する畑ってどうなんだろうと思い、色々調べてみた。

まずわかったのは、このキノコは、どうやら「ヒトヨタケ」という種類のものらしい。
「ヒトヨタケ」はアルコールの分解を妨げる成分を持っているため、
お酒と同時に摂取すると吐き気や二日酔いなどの悪影響を及ぼす事がある。
要するに、毒キノコである。
でも、お酒を飲まない人は食べても無害らしい。

あと一つ。
これはまだまだ勉強中なので確証はないのだけれど、
僕が目指している無農薬、無肥料での栽培には、
土壌微生物の働きが必要不可欠であり、重要なカギを握っている。

微生物は、大きく分けるとカビとバクテリアの2種類。

肥料分の多い畑では、それが化学肥料でも有機肥料でも、肥料を分解する「分解型」のバクテリアや、毒ガスを出す「腐敗型」のバクテリアが増えるため、カビであるキノコが生えてこない。
キノコが生えるということは、それらのバクテリアが多く発生していないことを示している。
また、逆に、バクテリアの中でもカビと相性のいい、アミノ酸などをつくる「創造型」のバクテリアが増えている可能性を示唆している。

この説が正しければ、キノコが生える畑はいい畑。キノコ問題は解決である。
どうなんだろう。もっと勉強が必要だ。

【7月19日(土)】
曇りのち雨/25℃・21℃
午後はCafé La Familleの10周年イベントに行ってきた。改めて、ここすごいな~と思った。薪窯作りたいな~。

2014年7月18日金曜日

バイオダイナミック。

バイオダイナミックという農法がある。

オーストリアの哲学者、ルドルフ シュタイナーが提唱した農法で、農薬や化学肥料を一切使わず、太陽、月、星が生み出す宇宙のリズムからの作物への影響を考慮しながら栽培管理をすることが特徴。

宇宙のリズムなんていうと、ちょっとオカルト?って思ったりもするけれど、
実際、潮の満ち引きは地球と月の位置関係によって起こっているし、
その月の位置は星座の間を移動していく。
月の引力は地上の水分に大きな影響を与えているのだから、
身体の多くの部分が水分で構成される植物や、もちろん人間にだって、
影響がないと考える方がむしろ不自然だ。

「満月が過ぎたから、今日はキュウリを採ったらすぐ食べるのはいいけど、保存はできないよ。」
「今夜の月はハーブにいい位置にくるから、今日はこのバジルの土寄せをしよう。」
WWOOF中、畑で聞いた言葉。

今回のWWOOF先の農園では、無理のない範囲でバイオダイナミック農法が実践されている。
ホストのお母さん曰く、バイオダイナミックのリズムにうまくあてはめて栽培できた作物は、
味もとっても美味しいし、びっくりするくらい長持ちするそうだ。
実際、いい月のタイミングで収穫したズッキーニは、ものすごく美味しかった。

神秘的でありながら、科学的で合理的でもある。
僕もできる範囲で、バイオダイナミックを取り入れてみようと思う。

【7月18日(金)】
雨/24℃・21℃
今日で今回のWWOOFは終了。ここには絶対また来る。たぶん近いうちに。

2014年7月17日木曜日

豆腐づくりを体験した。




今日は豆腐を作った。

「葉っぱ作れって言われたら無理だけど、東照宮作れって言われたら、がんばりゃできんじゃねぇかって思うよ。」
WWOOFホストのお父さんのひと言。
人間が作ったものなら、人間に作れないわけがない。
人間にできたことは、人間がやれることだ。

がんばれば、なんだってできる気がしてきた。
だって僕は人間だから。

【7月17日(木)】
曇り/28℃・23℃
同い年の家具職人に出会った。彼はベルリン在住。家具以外にも、ロゴデザインや展示会のオーガナイズの仕事もしているという。自分にできることを増やすには、自分で自分の枠や範囲を決めないで、とにかく何でもやってみることだ。

2014年7月16日水曜日

何でも直す男がやってきた。

WWOOFホストの元に、
「何でも直す男」がオーストラリアからやってきた。

到着するなり彼は、
ホストのお父さんの音の出なくなったケータイをちゃちゃっと分解して
「Fixed(鼻歌まじりで)」
直した。
映らなくなったパソコンのモニターをささっといじって
「Fixed(何事もなかったかのように)」
直した。

スゴすぎ!

「日本人は使えなくなったものはすぐに捨てて、新しいものを買う。
 お金も気持ちも損してるよ。」
彼の言葉にはっとした。

正直僕は、その音の出ないケータイを見て、
 「古いからもう寿命なんじゃないかな~」
と思っていた。買い換え時なんじゃないかって。
きっとそのケータイが自分のものだったら、本気で直そうともせずに、買い換えていたと思う。
そういうモノの使い方が染み付いてしまっているのを実感した。

何かを自分のモノにする時には、
ずっと大切にし続けたいものを選び、最後まで丁寧に使い抜く。
そんな気持ちを持たなきゃいけないなぁと、改めて思った。

さらにその後、
「何でも直す男」は、



「何でも作る男」になった。

自分で選んだものを長く使い続けるために、
飽きないように、もっと自分に合うように、
自分でカスタムしてしまうんだ。

僕は今日、その男に「かっこいい~!」って何回言っただろう。
羨ましい。こういうかっこよさに憧れる。


【7月16日(水)】
晴れ/33℃・22℃
「何でも直す男」へのお礼はディナーのステーキ。僕もそのおこぼれに預かる。

2014年7月15日火曜日

美しい暮らしのひとつの形。

清々しい快晴。
WWOOFホストの方に教えてもらいながら、6時半から畑仕事開始。

山の中の原野を開墾して作られた畑。
めちゃワイルド!!

まずは、それぞれの野菜につく害虫と、
その被害の症状、対処方法を教えてもらいながら点検。
1株ずつ、葉の裏まで丁寧に見て回る。
普段気にもとめていなかったような虫が、
実はとんでもなく悪い奴だったり、またその逆もしかり。

次に、わき芽かきや摘心の仕方も教わった。
一所懸命生きている野菜の成長を、
ある程度こちらの都合に合うよう、手を添えてあげる感じ。


その他にも、野菜くずと玄麦を混ぜて鶏にあげたり、
珍しい草の名前と特徴を教わったり。
全部、新鮮だけど懐かしい感覚がする。



午後はハーブビネガー作りを手伝わせてもらった。
ホストのお母さんはオーストリア出身。
ハーブを暮らしのいたるところに上手く取り入れていて、とても勉強になる。

数種類のハーブやスパイスを漬け込んだハーブビネガーは、
日なたに置いてこれから毎日1回ずつ振ってあげる。
そうして2週間後くらいにようやく完成するのだそうだ。

ここでの暮らしは、ひとつひとつが丁寧だ。
僕は今、美しい暮らし方の、ひとつの完成形を見ている。



【7月15日(火)】
晴れ/32℃・22℃
ここに何度もくるウーファーもいるし、弟子入り志願者もいたんだとか。納得です。

2014年7月14日月曜日

初WWOOF。

今日から、 WWOOFを利用して泊まり込みの農業研修。
初WWOOFのホストになってくれたのは、
バイオダイナミック農法で農業をしているオーストリア人の奥さんと、陶芸家のご主人の家。

写真は、ご主人と、僕より先に来ていたシンガポールからのウーファー、リー。と、愛犬のヒメ。
ここはジブリの世界みたいな場所。

初WWOOF記念日は、トラクターデビュー記念日。

新しい環境に飛び込むと、
刺激がたくさんでワクワクする。

ここでは農業だけでなく、いろんなことが学べそう。
思いっきり楽しんで、目いっぱい吸収しよう!

【7月14日(月)】
晴れ/32℃・23℃
久しぶりにカタコト英語で話している。なんだかここは外国みたいだ。

2014年7月13日日曜日

昨夜の満月はとてもきれいだった。

昨夜はきれいな満月だった。
今日はジェノヴェーゼバジル、コモンタイム、ルッコラの種を撒いた。
元気な芽が出てくるといいな。


雨上がりの夕方、
久しぶりにランニングをした。

少し走ると息が苦しくなってくる。
それを越えると、最高に気持ちいい気分がやってくる。
本当に、このまま風になるのかってくらい。にやにやが抑えられないくらい。
この感覚は、昔から変わらない。大好きだ。

「本来私たち人間はみな答えを生きるものだと思います。
しかしそれがいつの間にか、問いをたてて、答えを生きる代わりに、
その問いを生きるようになってはいないでしょうか」
―自然農法を世に広めた、川口由一さんの言葉。

自分の立てた目標に、どうすれば辿り着くか。
どうすれば成長できるか。
どうすればもっと効率よく動けるか。
どうすれば、どうすれば、どうすれば、、、

問いばかり考えていたように思う。
考えるばかりで、前に進まない問い。
自分の中に答えのない問いを考えたって、次の問いが出てくるだけなんだ。

農民になったこれからは、考え悩むのはほどほどにして、
過去とも未来とも切り離されていない「今」を、「答え」を、
思い切り感じて過ごしていこう。


数字を すて
時計を すて
明日を すて

あきらよ
畑に 星を植えよう
―ナナオ サカキ 「星を植えよう」


【7月13日(日)】
曇り時々雨/27℃・22℃
明日から金曜日までWWOOFすることになったので、ネット環境がどうなるかわかりません。更新できなかったらごめんなさい。

2014年7月12日土曜日

インゲンの支柱、完成。

昨日定植したインゲン ボルロットのために、
支柱を作った。

ホームセンターで資材を買ってくれば、
早いし作りやすいのだけれど、
なんとなく最初は自分の力で作ってみたくて、
まずは竹を取りに山へ行き、
切り出して、竹を自転車に乗せて山と圃場をひたすら往復。

やっと材料が揃って、
作り始めてみるとなかなかうまくいかず、
倒れたりなんだりで結局半日以上費やしてしまった。

何でもとりあえず自分でやってみると、
「自分って何にもできないんだなぁ~」
と実感する。

本当に自分のものとして使える技術は、
その実感から身につけるもの。

【7月12日(土)】
快晴/33℃・20℃
今日も暑い。顔が黒い。今夜は田中祭ミーティング!

2014年7月11日金曜日

インゲン、赤皮栗かぼちゃ、定植。

台風が過ぎ去って、久しぶりの快晴!
ついに畑に初の定植!!

インゲン ボルロットと、

赤皮栗かぼちゃ。
さらに、


ひよこ豆も!

やっと畑が畑として機能し始めた。
肥料を全く施していないし、もし病気や害虫が発生しても農薬を使う気はないから、心配も大きいけれど、
エネルギッシュな日差しを浴びて気持ち良さそうに揺れる苗を見ると、
これからの成長が楽しみで仕方がない。

無事収穫を迎えられたら、
食べてもらいたい人がたくさんだ。


【7月11日(金)】
快晴/33℃・17℃
台風一過の快晴。めちゃくちゃ日焼けして目が痛い。暑い日は熱中症に十分に注意しよう。