2017年8月1日火曜日

利己を極めた先にある利他。


読了。いい本だった。

全ての植物は、自らの種の繁栄のためにただひたすら利己的に生きている。
極めて利己的。
他者に対する優しさなどない。
しかし、世代を超えて徹底的に利己を極めたところに、利他が生まれる。
自らの種の繁栄のために、他者を利用する。そこにお互いにとっての利がある。

例えば、
植物は、花粉を食べてしまう虫を拒絶したり排除するのではなく、花粉の運搬役として利用し、
果実を食べてしまう巨大な敵であるはずの鳥や動物を、種の拡散に利用した。
植物にとって「共生」こそが、 世代を超えて導き出した最も合理的で効率的な生存繁栄戦略だったのだ。

それはたぶん、人にも通じる部分があって、
「自分のことばかり考えるな」「もっと他の人のことを考えろ」
と、よく言うけれど、
自分が良いように徹底的に考え抜いて、未来まで見据えて極めて利己的に振る舞うことが、
自己犠牲の感覚もなく、他者や環境に優しく生きることに繋がるのだろう。

その考えが極まらず、中途半端な利己的行動をとることは、必ずいつか自傷行為となる。
今はこの状態にあることが多い。
「自分のことばかり考えるな」「もっと他の人のことを考えろ」という言葉で、
利己思考を抑制するのではなく、徹底的に考え抜くことも大切だと感じた。

「共生」は、他に対して譲歩し、手を差し伸べる行為ではなく、
自らが生き残るための最善策だと、理解しておきたい。

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