2014年6月25日水曜日

いのちの勉強。

今日、うちの犬、松五郎が死んでしまった。
最近ずっと調子が悪そうだった。
散歩も行きたがらないし、行ってもすぐに立ち止まる。
そんなことが続いていた中、昨日の朝、久しぶりに元気にいつもの散歩コースを歩き切ることができた。
少し元気になってきたかな、と安心した矢先の今朝、庭で、痙攣して倒れた。

すぐに動物病院に連れて行った。

車の後部座席に乗せて出発すると、車が走る中、ふらふらしながら立ち上がって前に身を乗り出し、
僕と肩を並べて、顔を見合わせて嬉しそうな表情を見せた。一緒に景色を眺めながら、束の間の楽しいドライブだった。

動物病院での検査の結果、フィラリアに感染していることがわかった。
身体が弱っているから、他にもいろんな症状を併発していた。

フィラリアは、飼い主がしっかりと予防してあげれば、確実に防ぐことができる感染症。
つまり、松五郎を苦しませてしまっているのは、僕と、家族だ。

生き物を飼うということは、そのいのちに対して、責任を持つということ。
そのことを、ちゃんと意識できなければ、飼う資格なんてないんだ。

自責と後悔でいっぱいになった。


家に帰ると、治療の効果も空しく松五郎はみるみるうちに元気がなくなり、
そのまま息を引き取った。

今思えば、
昨日元気に散歩できたのは、
「これが最後」と思ったからだったのかもしれない。

動物病院への車の中のあの振る舞いは、
一緒に出掛ける最後の機会を、楽しいものにしてくれようとしたのかもしれない。

身体は辛いはずなのに、僕たち家族に、最後まで必死になって、いい思い出を残してくれた。
すごく、かっこいいやつだと思う。松五郎には、本当に感謝でいっぱいだ。
いのちについて、死について、身をもって教えてくれた。
ありがとう。 ありがとう。

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