2015年2月21日土曜日

ネオニコ農薬についての講習会。


有機農業ネットワークとちぎ主催の、ネオニコチノイド系農薬の危険性についての講習会に参加した。

現在慣行農法で盛んに使われているネオニコチノイド系農薬は、効果が強く、効率的に作物の収量の安定を図れる。
しかしその反面、作物や土地への残留性が高い上、カメムシ等の駆除したい害虫に加えて、ミツバチやトンボ等の他の昆虫や小動物までをもまとめて駆逐してしまう。
特にミツバチへの被害は甚大で、ネオニコが使われるようになってから、その数は激減した。
確かに、昔はもっとたくさんミツバチを見た気がする。昨年農業を始めて、畑で見たのはミツバチよりもクマバチが多かった。
ミツバチは、作物を育てる上で「受粉」というとても重要な仕事をしてくれている。
もしこのままネオニコを使い続けてミツバチがいなくなれば、育てられなくなる作物も少なくないだろう。
でも慣行農法ではそんな危うい未来には目もくれず、ただ目の前の金、今できる楽を優先してる。
とても愚かだと思う。自分のことしか考えていない。
「考えない」「感じようとしない」ということは、今の世の中、人に接する中でとてもよく思うことだ。そういう人があまりに多い。
その機運が農業界でも蔓延してきた結果、日本は世界で1、2を争う農薬使用国になった。
「国産だから安心だ」なんて言うけど、本当にそうか?
でも、だからといって慣行農法の農家さんに、農薬を使うなとは言えない。
誰にだって生活がある。家族がいる。
農薬を使わないことのリスクは、今の「考えない」社会では大きくなり過ぎている。
「農薬を使わない」は、「考える」「感じる」とセットにしないと成り立たない。でも社会がそうさせない。

人や社会を変えるのは時間がかかる。それを待っていたら、もしかしたら変わるより先にミツバチはいなくなってしまうかもしれない。
だから僕は僕で、僕にできることをしようと思う。人に働きかけることも大事だけど、まずはすぐに変えられる、自分の圃場でできることを。
他の畑が農薬を散布する時期に、ミツバチがそちらに行かないように花の咲く植物を圃場に用意するとか。他にもあるかな。考えよう。

講習会の会場では、種苗交換会も開かれた。
僕はインゲンボルロットと、ズッキーニロンドデニースを持って行った。
白小豆や安納芋など、欲しかったタネが手に入った。育てるのが楽しみだ!

【2月21日(土)】
晴れ/9℃・-2℃
勉強にもなって、いい出会いもいくつかあった。参加してよかった!

0 件のコメント:

コメントを投稿