2015年1月17日土曜日

種蒔きにむけて。

今年はしっかりと育苗ができたらいいなと思っている。
そこで、種蒔きに向けて勉強したこと、覚えておきたいことの備忘録をここに。


ポット育苗の際の水やりのスピードは、土の物理性に影響する。
土に水が染み込むスピードよりも早く水をかけると、土は軽い資材と重い資材に分離し、
水はけも水もちも悪くなってしまう。
それを防ぐには、ホースなどのハス口を上に向け、放物線を描くように水をまくのがいい。
特に種まき時は土中の通気性を重視するため、ふっくらと覆土させた状態を壊さないよう注意する。
発芽後は、あえてハス口を下に向けて水を早いスピードでかけ、
発芽後にささくれだった用土の表面をならし、胚軸と用土を密着させる(=「根じめ」)。
(根じめができればいいので、必ずしも下に向けなくてもいい。)
これによって土の物理性は悪化するが、特に通気性を重視する発芽の段階は既に通過しているため、ここでは胚軸の保護を優先する。
ポットへの鉢上げの際には、2日前にポットに土を入れて水をかけ、適度に湿らせておく。
苗を移した後の水やりは少しで良い。見た目で表面は乾いていても、毛細管現象で下部の土の水分が移動し、やがて全体が湿る。
植え方は、寝かせ植えがベスト。
ポットの表面の土に緩やかな傾斜をつけ、下部に根が来るように苗を寝かせて置く。
胚軸がすっぽり隠れるように土を被せる。この時、葉は横向きになることになるが、翌日には自分で立ち上がる。胚軸からも発根し、腰の据わった丈夫な苗になる。
鉢上げ当日は、苗の吸水力よりも空気中への蒸散作用の方が強くなるため、その日だけは必ず遮光する。
鉢上げや移植の際には、土を押さえない。ふわりとした環境を意識する。
鉢上げ後、苗が育ち、根が土の物理性を補強するようになったら、ある程度水やりに気を使わなくてよくなるが、変わらずハス口は上がベター。
茎葉が濡れると病気にかかりやすいという説もあるが、長時間連続的に濡れていなければ問題ない。よって水やりは晴天の午前中に行う。

畑への定植では、根の通気性が重要。
ポット苗の根は、ポット内の通気性の良い部分に多く張る。容器の上部、周囲、底部だ。
特に底部は穴が空いているので通気性がよく、根が多い。
定植では、この底部の根を引き続き通気性の良い場所に置くことが、スムーズな活着のためのポイント。
そのためには、根鉢を畝面から2センチほどせり出すくらいに浅く植えるのがコツ。
畝の表層域は通気性に優れているため、これなら根鉢全体が通気性の良い領域におかれる。
今年はこのことを意識して取り入れてやってみようと思っている。
定植後のことは作物によって対応が異なるので、
それも調べて、後ほどここにそれぞれの備忘録を書こうと思う。
【1月17日(土)】
晴れ/11℃・3℃
これは農家以外の人にはわけのわからない文章かもしれない…。

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