2015年1月31日土曜日

冬野菜の甘さは、しっかり味わいたい。

昨日降った雪。けっこう積もった。
しかし、今日は日差しが暖かくて、お昼までにはほぼ溶けてくれた。
雪が溶けていくのを見ていると、同じ畑でも場所によって溶けるスピードが異なる。
日当たりの微妙な違いや、土の中にいる微生物の活動量、植物の体温の差。
原因はたくさん考えられる。

そういえば、寒さに当たると野菜は甘くなる。
その理由は、
植物は細胞内に水を多く含むため、凍ってしまうと水の体積の増加によって細胞壁が壊れて死んでしまう。
それを防ぐために植物は、光合成でつくりだした糖分や、体内のでんぷんからつくり出した糖分を、細胞に蓄えることで、本来0℃で凍るはずだった細胞内の水分を凍らないようにする。
水の凝固点は、糖分を多く含めば含むほど、下がる。
つまり寒さで植物が甘くなるのは、過酷な環境の中で生き残るために必死に行動した結果。
それを知ったら、冬野菜の甘さがより愛おしくなった。しっかり向き合って食べよう。

深いなぁ。農業はおもしろい。

【1月31日(土)】
曇り/8℃・-2℃
写真の雪解けケールは、明日のイベントでタルティーヌにつかう!

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